【取材日記】ただ今、風まち中。
こんにちは。葵建設、広報の岡本です。
今回はただいま弊社の近所で進んでいる、水戸芸術館改修工事の取材から。
10月に入って、サッシ改修工事が始まりました。取材に訪れた日は、芸術館の北側のサッシ交換のため、大きな窓を一旦、全部取り外している最中。(取り外した窓は、弊社の機材センターに一時保管)
今回、このガラス工事を請け負っているのは永井ガラスさん。弊社もずっとお世話になっている水戸の老舗店。
こんなにたくさんの大きなガラスを取り外す場面を終始、見学するのは初めてでしたが、さすが、専門の職人さんたち。声がけしながら次々に重たい大板ガラス(1枚 約150kg)がトラックの荷台に重ねられていきます。こんなに大きくて重たく、しかも、衝撃を与えると割れてしまう物を、スムーズに運ぶ永井ガラスさんの連携の良さは圧巻。
作業が進む中、それをすぐ側で見ていると、声がけの内容や表情、目線から現場の緊張感と迫力が伝わってきます。ガラスに傷をつけたり、割れないように色々なところに神経を配りながらの作業です。やはり、現場は安全第一、と言われている意味が理解できます。
下の写真は、ガラスを運びだしている最中、強い風が吹いてきて、風が止むのを待っているところ。
そっか、大板のガラスは、風すらも作業の妨げになるのか。言葉にして説明されると、当然、気付けますが、現場に行って初めてハッと気づかされることが、あちらこちらにあるのが、建築の現場。
だから、現場はおもしろい。
どんなにIT技術やAI化の波が加速しても、やっぱり最後は「ヒト」。現場の人たちは常に頭と身体、そして五感と心をフルに使ってモノづくりをしている。目に見えるモノだけを見ていてはダメ。いつも現場に足を踏み入れると、そんな刺激をもらいます。
ガラスを取り外して運ぶ横では、その外側に仮囲いをするために、仮設工事屋さんが作業を。それぞれの工種の作業進捗を見ながら、それぞれの作業がスムーズに進むように、現場監督もあっちに注意を向けたり、こっちに注意をむけたり、同時に通行する人や車にも気を配っている姿が。それもまた、連携。
(現場を訪問すると、現場の勝手がわからない私にも気を配らせてしまって、いつも申し訳ない思いです・・)
今回、永井ガラスさんの社長さんとお電話でお話した際、「ガラスは、夜には街に彩りを放つ役割がある」という言葉をうかがって、会社から見える水戸の夜景の見え方が、少し変わったり。
そんな秋の取材でした。
(2020年10月16日水戸芸術館改修工事より)