
【見学会】テツ・アートプラザにお邪魔しました
皆さん、11月21日に水戸市泉町にオープンした文化施設『テツ・アートプラザ』には、もう足を運ばれましたか?
水戸の大通りに建つ旧川崎銀行の建物(明示42年/1909年に建設・2019年まで三菱UFJ銀行)を増改築し、この度、哲文化創造公益財団法人さんが、ホールと美術館・カフェが融合する文化施設、テツ・アートプラザを創設されました。(残念ながら、弊社の施工ではありませんが)テツ・アートプラザさんにお声がけいただき、社内の皆で、施設の見学にお邪魔しました。
旧川崎銀行の二代目の経営者が、非常に建築がお好きだったということで、水戸の空襲を乗り越えた歴史的にも価値がある建物が、2025年現在、この様な形で残り、また新たな形で水戸の憩いの場として生まれ変わったことは、とても嬉しいですね!


立地は水戸市泉町三丁目。水戸の大通りに面している車やバスの往来が非常に多い街中ですが、一歩、中に足を踏み入れると、歴史的にも貴重な洋風建築を堪能できる、とてもゆったりとした贅沢な空間でした。床や建具にはけやきの木がふんだんに使われて木の温もりを感じられ、また貴重なアート作品も展示される重厚感あふれるクヴェレホール(クヴェレとはドイツ語で泉という意味だそうです)は、無料で寛げる空間で、併設のniko and cafe(県内初出店/株式会社アダストリア)のドリンクやフードも飲食OKで、なんとも嬉しい憩いの場になっておりました。(お子様用のテーブルや椅子、お手洗い・授乳室も充実しておりました)
クヴェレホール部分は旧川崎銀行の建物を利用し、併設の美術館とカフェは新設された建物ですが、3つのスペースが見事に融合しております。銀行時代に使っていた金庫室のドア(この部屋はお子様が美術を楽しめるスペースになるそうです)や、ホール内部には北側より移設した明治時代の赤レンガの壁、カフェからのホールへの入口は当時の壁の内側も楽しめる仕上がり(壁の内部の基礎にレンガが使われています)で、施設のあちらこちらに、100年以上前の建築を楽しめるポイントが散りばめられていました!



また、クヴェレホールとカフェの間の通路には銀行時代の外壁がそのまま残されていて、東京駅の丸の内駅舎でも有名な100年前(明治時代後半~大正時代頃)のレンガ建築に見られる、かまぼこ状に盛り上がった目地(覆輪目地(ふくりんめじ)と呼ばれる日本独特の技法も見ることができ、歴史的な建造物が好きな方にも、非常に楽しめる建物だと感じました!

写真にはありませんが、大通り沿いの自動ドアには、電気を使わない人の重さで開閉するサスティナブルな自動ドア(荷重式自動ドア)が使われており、施工的にも新旧が調和する見どころ満載の建物で、弊社の施工管理者も存分に楽しんでおりました。
2026年2月14日には、クヴェレ美術館もオープンするそうです!美術館には、財団の理事長である福田三千男さんのコレクションである日本近現代の絵画と工芸作品、故・吉田光男氏(吉田石油前顧問)より寄贈のシルクロードの仏教美術や陶磁器が展示されるそうです。
是非、水戸の新たな憩いの場と100年以上前の歴史的な建築と、美術を堪能しに、テツ・アートプラザに訪れてみてください!明治時代の面影を楽しみつつ、水戸の新たな魅力にも出会える場所です。