仕上げ工事着工 塗装編
2013.3.14 木曜日
朝の寒さも、だいぶ和らいで来ましたね。
仕上げ(ビニールクロス・塗装色等)の色も決まり、工事の始まりです。
フローリングや建具(扉等)・家具は、以前ブログに書かせて頂いたVATONの中から選んで頂いたのですが、
壁面をビニールクロスの色と一体感持たすために、巾木や額縁・木枠を白にする事となりました。
白、と言われても色々な白が有るんです。
そこで登場するのが、(社)日本塗料業界(通称ニットウコー)から出している塗料用標準色から
壁面に貼るビニールクロスに合わせて、色を選びます。
こんな感じです。
この辺が近い色じゃない?と塗装屋さんと打合せをしている状況です。
N-93が近そうです。白っぽい色だけでも数十色あるので、ず~と見ていると見分けがつかなくなって来ます
ので、日向で見たり、日陰で見たり、電球で照らしてみたりと試行錯誤して見つけました。
さあ、塗装です。木部に塗装する場合は、木の場所、場所によって塗料の吸い込み方が違うので、
初めに上塗の近い色で、下塗りという作業を行います。塗料はこちらです。
VATONとは何が違うかと言いますと、VATONは木材に浸透させて保護をする着色剤です。
こちらの塗料は、浸透もするのですが、樹脂が入っており表面に膜を作るタイプの塗料です。
こちらを下塗り材として使用致します。
ニトN-90印刷されているのが、お分かりでしょうか?これが色番号です。2回塗ったことが分かる様に、
ビミョーな色違いの材料で塗装致します。
サクサクと塗っていますが、この塗料が塗られていけない部分は、マスキングと言われるテープを貼り、
塗料の付着を防ぎます。
黄色いテープがマスキングです。マスキングをしても、その隙間から塗料がしみてしまうので、慎重に塗装します。
さあ、仕上げの塗装です。下塗りの塗装面が乾いたら、一度軽くペーパー掛(やすり掛)を行ってから
2度目の塗装を行います。上塗材です。
上塗材は、ウレタン塗料を使用しました。傷もつきにくく、水分にも強い塗膜を作ります。
打合せで決めた色番号お分かりですか?ニトN-93って印刷されています。それと同等の文字の大きさで
5分艶って書かれています。これは、塗装後の艶加減を示したものです。ちなみに、5分艶の事を半ツヤと
呼び、本来出る艶加減の半分の艶をこの様に示します。ビニールクロス自体に艶が無い為、半分の艶加減
に設定致しました。
と、言う事は、1.2.3.4~って出来るってことですが、並べてみない限り分かりません。
一般的には、艶なし、3分艶、5分艶、まれに8.7分艶、全艶が私の経験上多いですね。
職人さん、大きな体を小さくして塗っております。 立ったり、座ったり、脚立に上ったりしながら塗装していきます。
感心するのが、よく一日この単調な作業をずーとやってられるな~と思います。
塗装工事だけでは有りませんが・・・・・。
私もDIYが好きなので、よく作業をする事が有るのですが、途中で飽きてきて最後は雑になるパターンが
多々有るのですが、さすが職人さん。初めから最後までずっと同じです。しかも、きれい←当たり前か。
誰にでも出来そうで、出来ない職人技ですね。
- |水戸市H邸
- |posted by 葵建設スタッフ
- |10:40|